トヨタ自動車は10月15日、11月のグローバル生産台数を、当初目標の100万台から85~90万台に見直し、またこれに伴い、国内完成車工場の11月の稼働を、以下の通り停止すると発表した。
トヨタでは、8月以降、計画比での減産が続く中、関係仕入先と共に、サプライチェーンにおける部品不足の可能性がある事案を検証。その結果、当初、挽回生産分を織り込み、さらに高い100万台レベルの生産を目指すとしていた11月の生産計画を、部品不足の影響が残ることを理由に、グローバルで合計約10万~15万台(国内約5万台、海外約5万~10万台)減の85~90万台に見直した。
一方で、2022年3月期の通期生産台数見通しは、東南アジアでの新型コロナウイルスに対する規制緩和が図られてきていること、9月と10月の減産幅が前回公表時から10~15万台縮小できる見込みであることから、9月発表の見通しである900万台レベル(※)を維持した。
トヨタは今後も、関係仕入先と共に、一部で続く部品不足に対するあらゆる対策をはじめ、半導体逼迫の長期化も見据えてできる限りの代替検討も進め、1台でも多く車が届けられるよう力を尽くしていくとしている。
※(NEXT MOBILITY)トヨタ、9月/10月の生産を見直し。通期生産見通し30万台減に:https://www.nextmobility.jp/car_parts/toyota-reviews-production-in-september-october-full-year-production-forecast-to-decrease-by-300000-units20210910/
[11月の稼働停止日程] (全14工場28ライン中、4工場6ライン)
・トヨタ自動車 堤工場
第2ライン
稼働停止日程:<1日>5(金)
生産車種:カローラ スポーツ、カムリ、ES。
・トヨタ自動車九州 宮田工場
第1ライン
稼働停止日程:<2日間>12(金)、19(金)
生産車種:NX、CT、UX、UX300e。
第2ライン
稼働停止日程:<1日>12(金)
生産車種:ES、RX。
・トヨタ自動車東日本 岩手工場
第1ライン
稼働停止日程:<5日間>4(木)、5(金)、8(月)、12(金)、15(月)
生産車種:C-HR、アクア。
第2ライン
稼働停止日程:<4日間>4(木)、5(金)、8(月)、12(金)
生産車種:ヤリス、ヤリス クロス、アクア。
・トヨタ自動車東日本 宮城大衡工場
稼働停止日程:<4日間>4(木)、5(金)、8(月)、12(金)
生産車種:ヤリス クロス、シエンタ、カローラ アクシオ、カローラ フィールダー、JPN Taxi。