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2021年10月20日【テクノロジー】

トヨタL&F、2製品がグッドデザイン賞を受賞

NEXT MOBILITY編集部

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羽田空港での実証試験の様子

 

 

豊田自動織機 トヨタL&Fカンパニーは10月20日、自動走行トーイングトラクターおよびフォークリフトの後方作業者検知運転支援システム「SEnS(センス)/SEnS+(センスプラス)」で、「2021年度グッドデザイン賞」を受賞したと発表した。

 

なお、このうち自動走行トーイングトラクターは、グッドデザイン賞受賞対象の中から”未来を切り拓くデザイン”として審査員が特に注目したデザインに授与される「グッドデザイン・ベスト100」に選出されている。

 

 

■グッドデザイン賞受賞・ベスト100選出 「自動走行トーイングトラクター」
自動走行トーイングトラクターは、空港において、手荷物や貨物を収容したコンテナなどをけん引する車両で、ターミナルの手荷物仕分け場から航空機近傍まで自動走行で運搬する。この車両には、周囲の状況や自車及び目的地の位置を的確に認識し、安全かつ正確に走行するための技術として、2次元/3次元LiDARによる障害物検知と自動停止、路面パターンマッチングとGPSによる自己位置推定・誘導機能を採用。空港物流の自動化を目指し、2019年3月に佐賀空港、21年3月には国内最大の空港である羽田空港にて、全日本空輸株式会社と共同で実用化に向けた実証試験を実施した。

 

<評価ポイント>(審査員コメント一部抜粋)
空港内で貨物台車をトーイングトラクターで運ぶ仕事は、人が中心に行う作業であり、人手不足が深刻化する中、本製品ではトラクターの自動運転によるソリューションを提案している。滑走路上など建物が少なく、レーザー照射による自己位置推定が困難な環境において、路面パターンマッチングを補完的に使用する技術的ブレークスルーもある。また、電動化により低炭素社会への貢献も提供できている。

 

 

自動走行トーイングトラクター

 

 

■グッドデザイン賞受賞 「後方作業者検知運転支援システム SEnS/SEnS+」
人や物が混在する環境の中で使用されるフォークリフトにおいて、フォークリフトと障害物との衝突回避をサポートするため、専用設計したカメラが車両後方の検知エリア内の障害物の中から人と物を見分けて検知し、オペレーターに接近を通知する安全運転支援システム。さらに、SEnS+は車速や進行(旋回)方向など車両の状況と連動して、走行速度や発進を自動で制御する機能を搭載する。

 

<評価ポイント>(審査員コメント一部抜粋)
広範囲の画角と10mまで検知できる視距をもつステレオカメラを搭載し、人と物を峻別して認識して、それぞれ警告の出し方を変える工夫がなされている。警告ランプの作りにも細かい配慮がなされ、設置のしやすさや視認性の良さが確保されている。また、既存の多くのフォークリフトに簡単に後付けできることが普及を早めるであろう。

 

 

後方作業者検知運転支援システム「SEnS」

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。