トヨタ自動車九州（本社：福岡県宮若市、代表取締役社長：永田理、以下、トヨタ九州）は自社の宮田工場に対して8月末までに、mobby ride（本社：福岡県福岡市、代表取締役社長：日向諒、以下、モビーライド）が提供するシェア型電動キックボード「mobby（モビー）」をに110台導入する。（坂上 賢治）

トヨタ九州とモビーライドの両社は、このシェア型電動キックボードの導入を通して自社工場内の移動効率化を高めていく構えだという。

　ちなみにトヨタ九州の宮田工場は、世界規模のレクサスブランドを対象に過半生産を担う拠点で、東京ドーム約24個分にもなる占有敷地を有しているため、車両生産に関わる生産従事者は業務上、徒歩・構内バス・自転車等で個々の生産現場間を移動しなければならないという課題があり、これが生産効率の向上の余地を阻んでいた。

　一方モビーライドは、広く社会に向けて電動キックボードの利活用を通して近距離移動の利便性を広く訴求。そのための試乗会や実証実験も実施してきた。今回はそれに着目したトヨタ九州が2019年10月、宮田工場に10台のモビーを試験導入して工場内移動の安全性などの検証を進めてきた。

その結果、この6月に宮田工場に於いてモビー本格導入の目処が立ち100台の導入を決めたという経緯だ。同工場では2020年6月時点で70台のモビーが稼働中。2019年10月からの累積の走行距離は3,000kmを超えたという。宮田工場では現地内を繋ぐ「工場ワンマイル移動」を掲げ、こうしたマイクロモビリティを使った工場内移動で、さらなる業務の最適・効率化を図っていく考えだ。

mobby rideモビーライドの概要
株式会社 mobby ride
代表者：代表取締役 日向 諒
本社所在地：福岡市中央区大名二丁目 6 番 11 号 Fukuoka Growth Next
事業内容：シェアリングモビリティ事業
WEBサイト：https://mobbyride.jp/