スカイディスクは11月4日、トヨタ自動車九州(以下「トヨタ九州」)と、レクサスを生産するトヨタ九州宮田工場の検査ラインにAIを活用した異音検査システムを2021年8月から導入し、本稼働を開始したと発表した。
スカイディスクが開発した音に特化したAI分析ソリューションは、検査走行中の車内の音データを人の聴覚特性に基づいて分類し、抽出された約1万個以上の特徴量から異音を判定するAIモデルを作成する。今回、スカイディスクとトヨタ九州が、AI分析ソリューションをレクサス製造ラインに合わせてカスタマイズし、AI異音検査システムを共同開発した。
AI異音検査システムの開発・導入により、検査員の聴覚に依存していた検査工程の属人化解消・品質安定化を実現した。また、検査作業者の耳の負担や凹凸のある検査路面を運転する際の身体的負担も低減することができた。
異音検査のAI活用は、設備保全分野で多数の事例があるが、品質検査分野での実装は国内初となる。今後は、今回の実績を基に宮田工場内の別の検査ラインへの導入を検討していく。
■具体的な事例内容
検査対象:レクサス完成車
適応工程:車内異音検査(最終検査の項目のひとつ)