豊田自動織機は2月17日、同日、エンジンの国内累計生産台数が2,000万台に到達したと発表した。1953年4月に刈谷工場で自動車用エンジン初号機の生産を始めてから68年目、また2013年2月の国内累計生産台数1,500万台達成から8年目での2,000万台達成となった。
豊田自動織機のエンジン事業は、1953年のトヨタ「コロナ」向けS型ガソリンエンジンの生産から始まった。そして、1955年には共和工場へ生産を移し、1964年からはフォークリフト向け産業用エンジンの生産も開始。また、1982年にはエンジン専用工場として碧南工場を新設し、トヨタ「カローラ」「カムリ」他向けにC型ディーゼルエンジンの生産を開始した。
現在は、碧南工場・東知多工場および子会社TIEI(インド/※1)の3工場で、自動車用・産業用に排気量1.0ℓ~5.2ℓクラスまで、主力生産機種であるGD型ディーゼルエンジン(トヨタ「ランドクルーザープラド」、トヨタ世界戦略車「IMV(※2)」搭載)、TNGA型ガソリンエンジン(トヨタ「RAV4」搭載)を中心に、幅広くトヨタブランドの車両向けにエンジンを生産している。
なお、2020年度は、新型コロナウイルス感染拡大による影響を受けたものの、販売好調な「RAV4」等、自動車市場の回復により、前年並みの77万9千台の生産を計画していると云う。
豊田自動織機は、世界的な動きとして、自動車用、産業用ともに高効率・低燃費なエンジンへのニーズが高まる近年、これからも技術を追求し、改善を重ね、高い要求に応えるクリーンかつ低燃費なエンジンを、世界中の顧客へ提供していくとしている。
※1:Toyota Industries Engine India pvt.ltd. インド・カルナタカ州バンガロール市にある豊田自動織機の子会社。
※2:Innovative International Multi-purpose Vehicle
※タイトルイメージ:1GD型ディーゼルエンジン。
[豊田自動織機のエンジン事業変遷]
・1953年:刈谷工場でエンジン生産開始。
・1955年:共和工場へ移管。
・1982年:碧南工場操業開始。
・2000年:東知多工場操業開始。
・2016年:TIEI(インド)でエンジン生産開始。
■豊田自動織機:https://www.toyota-shokki.co.jp/