NEXT MOBILITY

MENU

2018年5月24日【自動車部品】

トヨタ、フィリピントヨタ自動車部品をアイシンの子会社とし社名変更

NEXT MOBILITY編集部

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 

トヨタ自動車、およびアイシン精機は5月24日、マニュアルトランスミッション(MT)事業の競争力強化を目指し、トヨタの子会社であるフィリピントヨタ自動車部品(TAP)へのアイシンからの出資比率を現状の34%から61%に引き上げ、アイシンの子会社とすることに合意した。

 

今後はアイシンが主体となってTAPの事業運営を行い、社名を「トヨタ・アイシン・フィリピン株式会社」に変更する。

トヨタとアイシンは、2014年11月に「アイシンの100%子会社であるアイシン・エーアイ、トヨタの2社にまたがるMT関連機能をアイシン・エーアイに集約し、リソーセスの最適配分、競争力強化を目指していく」ことに合意。

 量産車向けMTの開発機能および国内生産の集約・移管を2017年1月までに完了した。

 

また海外でのMT事業についても、2016年1月にアイシンがTAPに一部資本参加し、事業運営に参画してきた。

 

TAPは今回の変更により、アイシンの子会社として、その専門性や知見を活用しながらいっそう効率的に生産すべく取り組んでいくと云う。

 

具体的には、アイシン・エーアイの拠点からMT生産の一部をTAPへ集約して稼動率を高め、さらには約12億フィリピンペソの投資を行い、今までの技術・ノウハウを活かしながらオートマチックトランスミッション部品の生産も新たに開始することで、トランスミッションの競争力強化に向けた取り組みを加速させ、TAPの事業拡大を目指す。

 

TAPはこれまで、トヨタにおけるMTのグローバル供給拠点の一つとしてMTを生産してきた。

 

また、2008年に約56億フィリピンペソを投じて生産能力増強を行うとともに、2015年に約25億フィリピンペソを投じて新型6速MTの生産を開始するなど、フィリピンで着実に投資、雇用、事業を拡大してきた。

 

両社は、今回の取り組みを通じ、TAPがより魅力的なトランスミッションをユーザーに届けるとともに、「町いちばん」の企業としてフィリピン社会・経済にいっそう貢献していくとしている。

 

[新旧会社の概要]

 

通貨については1フィリピンペソ=2.18円にて円換算

CLOSE

坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。