トヨタ紡織は12月15日、米国ネバダ州のラスベガスで来年1月5日(水)から8日(土)に開催される「CES 2022(Consumer Electronics Show/※1)」に出展(ラスベガスコンベンションセンター West Hallブース番号6467)すると発表した。
CASEやMaaSの進化のスピードが加速し、自動車に対するニーズが大きく変化する中、移動空間の新価値創造を主導する「インテリアスペースクリエイター」を目指すトヨタ紡織は、今回のCESで、MaaS社会に向けた車室空間ソリューションとして、将来の自動運転を想定した2つの車室空間を提案。1月5日~31日に開催されるオンライン展示会にも出展する。
[展示概要]
1)MaaSシェアライド空間コンセプト「MX221(※2)」
2030年以降の自動運転レベル4を想定した都市部でのシェアモビリティの車室空間として、「Diversatility(※3)」をコンセプトテーマに、シートレイアウトや内装アイテムを変更することで、多様な移動ニーズや利用シーンに合わせた空間を提案。
乗員の状態やシーンに応じて空調や照明、音響、香り、振動刺激、映像を最適に制御する先進システムも搭載し、新たな価値を提供する。
なおMX221には、トヨタ紡織を含め、ジェイテクト、アイシン、デンソー、豊田合成、東海理化のグループ6社連携による先進先行技術が搭載される。
<主な搭載アイテム>
・6つの先進システム
①クリーン維持システム、②シームレス乗降システム、③空間サービスシステム、④ヘルス&セーフティシステム、⑤多様な空間システム、⑥サステナブルシステム。
・交換、脱着可能な可変性を持つ空間
多様なユーザーに合わせて可変できるシートレイアウトグレードに合わせて、シートモジュールやシート構成部品が脱着・交換できる構造を採用。
※MX221搭載アイテムの協力会社:NTTソノリティ、Autoneum、松永製作所、TBカワシマ、Oechsler。
2)MaaSサービス空間コンセプト「MOOX(※4)」
ビジネスやエンターテインメントなど、様々なサービスで空間活用されることを想定したMaaS空間を提案。
用途に応じてシートや内装アイテムを脱着交換して効率的に空間をアレンジできるテイラードスペースシステムを搭載するほか、車両位置情報と連動したコンテンツ提供や、乗員行動や感情を推定して状態を誘導する五感制御システムによる新たな体験を提供する。
<主な搭載アイテム>
・透明ディスプレイや五感刺激デバイスを活用したバーチャルツアーコンテンツ体験。
・非接触での乗員の状態モニタリング。
・非稼働時の深紫外線除菌システム。
※MOOX搭載アイテムの協力会社:NTTドコモ、豊田中央研究所、フォスター電機、ReBock、サン電子。
※1)CES:全米民生技術協会が主催する電子機器の国際見本市
※2)MX221:Mobility Experience 2022 1st model
※3)Diversatility:VersatilityとDiversityを合わせた造語。多様なユーザーに合わせて可変性をもつ空間。
※4)MOOX:MOBILEとBOXを合わせて、移動時間を自在に活用できる個室を意味する造語。
■(トヨタ紡織)CES 2022特設サイト:https://tech.toyota-boshoku.com/ces2022/