豊田自動織機は10月10日、中国で電動コンプレッサーの生産を、2020年初旬から開始すると発表した。同社の電動コンプレッサーの海外生産は、初。順次、生産規模を拡大していく計画だと云う。
中国のコンプレッサー生産拠点である豊田工業電装空調圧縮機(昆山)(以下、TACK)及び、烟台首鋼豊田工業空調圧縮機(以下、YST)に、それぞれ電動用生産ラインを新たに設置し、生産・供給していく。
電動コンプレッサーは、ハイブリッド車・プラグインハイブリッド車・電気自動車等の電動車の空調用として普及し、その台数も年々増加。豊田自動織機は、2003年に世界初の量産の開始以降、世界シェアNo1を堅持しており、電動車市場の拡大とともに生産台数を増やし、これまでに約2,000万台を生産。
今後、世界最大の自動車市場である中国において、NEV規制等による電動車の急速な普及が見込まれることから、現地生産を推進して旺盛な需要を確実に取り込んでいくとしている。
また併せて、小型化・高性能化にも取り組み、電動車の更なる電費・空調能力の向上に貢献していきたいとしている。
[電動コンプレッサー生産の概要]
※2019年3月時点
※タイトル画像:中国で生産予定の電動コンプレッサー、「ESB27(左)」と「ESB20(右)」