豊田合成は2月10日、インドでの安全規制強化を背景とするエアバッグの需要拡大に対応するため、豊田合成ミンダインディア本社(ニムラナ工場)の生産能力を強化すると発表した。
インドでは、従来より車両への前面衝突対応エアバッグ(運転席/助手席用エアバッグ)の搭載が増えているが、今後は、側面衝突対応エアバッグ(サイド/カーテンエアバッグ)の装着が進展し、これに伴う需要の拡大が見込まれていると云う。
豊田合成では、自動車生産が伸びるインドを重点市場と位置付け、主要取引先であるスズキやトヨタが所在する北部、西部、南部などで生産・開発体制の構築を進めてきたが、今回、この需要増に対応するため、ニムラナ工場を拡張してエアバッグの生産設備を導入することを決定した。
<豊田合成ミンダインディア(ニムラナ工場)の概要>
– 設立:2008年4月
– 所在地:インド国 ラジャスタン州 ニムラナ
– 面積:
・土地:約78,000㎡
・建屋:約21,000㎡→拡張後約35,000㎡(2024年9月稼働予定)
– 生産品目:
・セーフティシステム製品(各種エアバッグ・ハンドル等)
・ウェザストリップ製品
– 従業員数:約1,100名(2022年12月末)
– 投資金額:約22億円
豊田合成は、今後も主力製品であるエアバッグを中心に、顧客の調達ニーズに柔軟・迅速に対応することで事業成長を図ると共に、安全装置の普及を通じて安心・安全なモビリティ社会の実現に貢献していくとしている。