豊田合成は3月27日、南米でのエアバッグ等のセーフティシステム製品の販売拡大に対応するため、ブラジルのグループ会社である「GDBRインダストリアコメルシオ(以下、GDBR)」の生産能力を強化すると発表した。
豊田合成グループにとってブラジル初の拠点となるGDBRでは、2015年の自動車部品の生産開始以降、内外装部品やドア・窓枠のシーリング用ゴム部品(ウェザストリップ製品)を中心に生産・販売を拡大してきたが、今回、工場建屋の拡張やエアバッグ、ハンドル用の設備導入の他、既存工場も含めたレイアウトの最適化により、生産性の向上を図る。
豊田合成は、今後も持続的な成長が見込まれる南米市場に於いて、主力製品であるセーフティシステム製品を主軸に、カーメーカーのニーズに応えることで更なる事業成長を目指していくとしている。
[GDBRの概要]
– 会社名:GDBRインダストリアコメルシオ(有)
– 設立:2013年3月
– 所在地:ブラジル連邦共和国 サンパウロ州 イタペチニンガ市
– 資本金:9,000万レアル → 増資後1億1,800万レアル
– 面積:
・土地:約220,000㎡
・建屋:約18,000㎡ → 拡張後約22,800㎡
– 生産品目:
・セーフティシステム製品:運転席・助手席用エアバッグ、サイドエアバッグ、ハンドル。
・内外装部品:インストルメントパネル構成部品。
・ウェザストリップ製品:ガラスラン、ドアウェザストリップ。
– 従業員数:449名(2023年1月末)
– 導入設備:エアバッグの組付装置、ハンドルの成形・組付装置
– 投資金額:5,600万レアル(約14億円/※)
※1レアル=25円で計算。