NEXT MOBILITY

MENU

2019年11月22日【経済・社会】

豊田合成、独生産子会社をファンドに売却。欧州事業再編へ

NEXT MOBILITY編集部

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
豊田合成・HP

 

 

豊田合成は、ドイツ生産子会社の「豊田合成メテオール(以下、TGM」)の株式を同国事業ファンド傘下の「SCUR-Alpha1123社(AEQPH社に社名変更予定 / 以下、AEQPH社)」に全譲渡する。

 

譲渡・経営権移転の手続きは、今年12月末までに完了予定。今回の株式譲渡などに伴う費用は、210億円。来年3月期の決算に事業整理損失として計上する予定だと云う。

豊田合成株式会社・ロゴ

豊田合成ではこれまで、将来にわたる持続的な成長の実現に向けた取り組みの一環として、各地域の収益構造改革を進めてきたが、欧州において苦戦、改善策を検討した結果、TGMの全株式を譲渡することを決定した。

 

これに伴い、TGM及びTGM子会社のメテオールシーリングシステムは豊田合成の連結子会社から除外されることとなる。

 

なお同日、豊田合成は2020年3月期の連結業績予想を次の通り修正・公表している。

 

 

 

 

豊田合成は、2025事業計画(中長期経営計画)において「伸びる市場・伸ばせる分野へ重点戦略」を活動の柱の1つに掲げ、成長する市場や製品領域への経営資源の重点配分を推進。今後も、加速度的な事業環境の変化に柔軟かつ迅速に対応し、将来にわたる持続的な成長の実現を目指していくとしている。

 

 

[譲渡する会社の概要]

 

<豊田合成メテオール>

 

– 社名:豊田合成メテオール(有)
– 所在地:ドイツ連邦共和国 ボッケネム市
– 設立:2014年4月
– 資本金:2万5千ユーロ
– 株主:豊田合成(株)100%
– 代表者:取締役社長 斉藤克己
– 従業員数:1,359名(2019年3月末)
– 生産品目:ウェザストリップ

 

<メテオールシーリングシステム>

 

– 社名:メテオールシーリングシステム(有)
– 所在地:アメリカ合衆国 オハイオ州 ドーバー市
– 設立:2014年4月(資産譲受)
– 資本金:800万米ドル
– 株主:豊田合成メテオール(有)100%
– 代表者:取締役社長 斉藤克己
– 従業員数:315名(2019年3月末)
– 生産品目:ウェザストリップ

 

 

■(豊田合成)業績予想の修正に関するお知らせ(11月22日発表):http://contents.xj-storage.jp/xcontents/AS05368/cf9c16e2/4e52/4bdc/8982/efc22dbc2804/140120191113425577.pdf

CLOSE

坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。