豊田合成は１月２９日、東北地域での自動車部品の生産体制強化のため、取引企業であるトヨタ自動車東日本が所在する宮城県黒川郡大衡村に新工場を設立すると発表した。
グループ国内15番目となる新工場は、生産子会社である豊田合成東日本（本社：宮城県栗原市）の分工場として設立し、2021年4月に着工、2022年夏頃からラジエータグリルなど大型の樹脂塗装製品の生産を開始する予定。最新の塗装設備や協働ロボットなどを導入し、効率的なモノづくりを追求すると共に、再生可能エネルギーを活用するなど、環境にも配慮した最先端工場になると云う。
豊田合成では、トヨタ自動車グループが中部・九州に次ぐ国内第3の自動車生産地と位置付ける東北において、これまでエアバッグやウェザストリップなどを生産してきたが、今回、新たに内外装部品を生産する自社工場を設立し、主要製品の生産体制を強化し国内生産3極体制を充実。国内の他の地域から供給していた大型の樹脂塗装製品を取引企業の近隣で生産することで競争力の向上を図る。
豊田合成の東北地域の生産拠点。
[新工場概要]
– 名称：豊田合成東日本 大衡工場
– 所在地：宮城県黒川郡大衡村松の平二丁目10番2
– 面積：土地 約34,000m2
– 建屋：約8,300㎡
– 生産品目：内外装部品（ラジエータグリルなど）
– 生産開始：2022年夏頃
– 従業員数：約40名（稼働開始時）
[会社概要]
– 社名：豊田合成東日本株式会社
– 所在地：本社工場：宮城県栗原市高清水大沢3番3
– 岩手工場：岩手県胆沢郡金ヶ崎町西根森山1番1
– 設立：2013年1月
– 資本金：4億9,000万円
– 従業員数：244名（2020年12月現在）
– 売上高：約34億円（2019年度）