
豊田合成は3月12日、車載エアコン用の「超薄型レジスタ」を開発したことを発表した。
昨今、車内の開放感や前方の視認性の向上のため、インストルメントパネルの省スペース化のニーズが高まっていると云う。
しかし、その構成部品であるレジスタは、複数枚のフィンで風の向きを変える構造上、製品全体の厚み(高さ)が必要であり、インストルメントパネルの中でスペースを占めていた。
そこで、同社は今回、独自の風向制御機構をレジスタに付与することで、開口部を狭めても風力を損なわず風向きを調整できるレジスタを開発。全体の厚みを40%薄型化することに成功した。
なお、同製品は、2025年3月にトヨタ自動車から中国で発売されたbZ3Xに搭載されていると云う。
参考:豊田合成が目指す「将来コックピット」のイメージ。