豊田合成は4月4日、ミリ波レーダの透過機能と発光機能を併せ持つ新たなエンブレムを、世界で初めて(※)開発したと発表した。
なお開発品は、トヨタ自動車のプロジェクト表彰における「CE特別賞」を受賞。トヨタ傘下のレクサス(LEXUS)ブランドから先月30日に発売された新型BEV(バッテリー電気自動車)専用モデルである「LEXUS RZ」に搭載されている。
豊田合成ではこれまでも、先進運転支援システムを支えるミリ波レーダの透過機能と金属調の見栄えを両立した「ミリ波レーダ対応エンブレム」や、LEDの光でブランドマークを際立たせる「発光エンブレム」を提供してきたが、今回開発したものは、金属調の塗布技術と独自の光学設計技術により、透過と発光の2つの機能を持ち合わせ、BEVの充電状態やドライバーが近付いた際に光で通知する役割(車とユーザーのコミュニケーション機能)も担うことが可能。BEVらしい先進的な機能とデザインの実現に貢献すると云う。
豊田合成は今後も、車の顔として高いデザイン性が求められるフロント部品に、ミリ波レーダやLiDARなどのセンシング機能を融合した新製品の開発を通じ、より安全で魅力的な車づくりに貢献していきたいとしている。
※2023年3月末時点。豊田合成調べ。