豊田合成は4月28日、子会社の英国豊田合成(TGUK)の生産終了を前提とする労使間での協議(※)を開始すると発表した。英国での自動車メーカーの減産および生産終了決定といった動きを受け、TGUKの事業成長が見込めないと判断、今回の決定に至ったとしている。
豊田合成では、将来にわたる持続的な成長を実現するための取り組みを進め、その一環としてグローバルでの事業の構造改革を進めてきた。
欧州においては、2019年12月にドイツの自動車部品の生産子会社の株式を譲渡し、その生産を主力拠点である豊田合成チェコ(TGCZ)に移管するなどの事業再編を進めてきたが、今後、TGCZを中心に生産性の向上を図り、事業の強化を進めると云う。
※英国法(1992年労働組合労働関係統合法)により、事業の見直しに伴う雇用に関わる決定には労使間協議が必要。
[TGUKの概要]
– 社名:英国豊田合成(株)
– 所在地:
・ロザラム工場(本社):ロザラム市
・スウォンジー工場:スウォンジー市
– 設立:1999年4月
– 資本金:3,800万ポンド
– 株主:豊田合成(株) 91.09%/豊田通商(株) 8.91%
– 代表者:取締役社長 松尾成徳
– 従業員数:458名(2021年3月末)
– 生産品目:
・ロザラム工場:ウェザストリップ製品
・スウォンジー工場:内外装部品