豊田合成は、人とクルマが情報をやり取りするためのヒューマン・マシン・インターフェイス(HMI)機能を付与したハンドルの開発を加速する。
このHMI機能付き製品のひとつ、「トラック向け脇見・居眠り警報ハンドル」は、ハンドルに付けたカメラで運転手の顔を撮影し、脇見・居眠りを検知したときに警報する後付け製品で、甚大化しやすい大型車の事故防止に貢献(※)。
9月には、TGロジスティクスへの販売を開始し、また、名古屋東部陸運などの複数の運送会社が試用している。
豊田合成では他にも、グリップ部の内蔵したセンサーでハンドルを握っている状態を検知、手放し運転時には、音と表示で運転手に注意を促す、高度運転支援システムに対応した「グリップセンサー付きハンドル」を実用化している。
豊田合成は今後も、「トラック向け脇見・居眠り警報ハンドル」や「グリップセンサー付きハンドル」などの技術を磨き、人とクルマの接点としてのハンドルの機能を高めることで、自動運転時代に安全で快適なクルマづくりに貢献するモジュール製品の開発を進めていくとしている。
※:TGロジスティクスのトラックで、累計10万km以上の実証実験を行い、事故の危険性が高まる2秒以上の脇見が減るなど一定の効果を確認。