トーヨータイヤ(TOYO TIRE)は、マレーシアのタイヤ工場「TOYO TYRE MALAYSIA(以下、TTM)」において、新しい生産工場棟を10月3日(木)に竣工し、生産を開始した。
TTMは、2013年5月の操業開始以降、東南アジアのみならず北米、欧州や日本などの世界市場に供給するグローバルハブとしての機能を果たしている。
トーヨータイヤは、中期経営計画(中計’17)の中で「タイヤ事業の利益極大化に向けた事業基盤の強化の実現」を方針として掲げており、TTMにおける生産の拡大は、これに向けた施策の一つとして位置づけられるもの。同社が競争優位性を有するピックアップトラック/SUV/CUV用を中心とした大口径タイヤの供給体制をさらに強化する。
トーヨータイヤは10月3日、マレーシア政府の国際貿易産業省Dr. Ong Kian Ming副大臣や駐マレーシア日本総領事などの来賓や地元関係者、取引先など約200名を招き、同社関係者とともに新棟竣工を祝う式典を開催。
式典で代表取締役社長の清水隆史氏は、「TTM新生産棟では当社の最新技術を搭載し、IoTを駆使した次世代タイヤ生産オペレーションの構築にトライしていく」ことを宣言した。
新工場棟は、既存工場棟(年産約500万本/*)と同等規模(年産約480万本/*)のキャパシティを有し、10月から生産を開始。
順次生産設備の増強を図りながら、第1ステップとして年産240万本(*)まで生産供給量を高めていく計画で、北米向けにSUV用大口径タイヤの生産供給を補完し、マレーシア工場全体として品種構成をより厚くしていく。
*乗用車用タイヤ換算
[マレーシアタイヤ工場(TTM)について]
TTMは、北米のタイヤ生産工場「Toyo Tire North America Manufacturing」でフル活用しているトーヨータイヤ独自のタイヤ製造工法「A.T.O.M.」の要素技術を導入し、ユニフォーミティ(*)に優れたタイヤを生産・供給。現工場棟は年産500万本(乗用車用タイヤ換算)の生産能力を有し、これに隣接して同規模の工場棟を建設できる敷地を予め取得している。
*ユニフォーミティ:寸法のほか、重量や剛性といったタイヤに求められる要素の均一性(バランス)。
■生産能力の増強計画(2017年9月28日発表)
*乗用車用タイヤ換算
■生産能力の増強経緯と計画(2017年9月28日発表)