トーヨータイヤ(TOYO TIRE)は、欧州における強固な技術基盤の構築、商品開発力の強化、及び次世代モビリティを見据えた対応技術の確立などを目的に、ドイツ連邦共和国ノルドラインベストファーレン州ヴィリッヒ市に、欧州初となる技術開発拠点「欧州R&Dセンター」を設立し、今年秋に稼働する。
米国、日本に続くこの欧州R&Dセンターの開設によって、今後、技術・商品情報を、R&Dセンター間でグローバルに共有、開発速度を上げていくと云う。
トーヨータイヤは来年5月から、セルビア共和国インジア市に新タイヤ工場の建設に着工、2022年1月からの工場稼働を目指している。
最新鋭スマート工場となる予定のセルビア工場稼働に先駆け、今回、同じ欧州にR&Dセンターを開設。さまざまな素材調査をはじめ、最新技術や次世代モビリティに関わる情報収集、材料評価などを行う。
欧州には一流自動車メーカーをはじめ自動車関連企業も多数集積し、車両や市場の動きに関わる最新情報のタイムリーな入手ができることから、欧州のセンターでは、マテリアルリサーチと技術開発を融合し、新工場においての高性能かつ付加価値の高いタイヤの開発・生産を担保していく。
また、今後、セルビア工場の本格稼働に合わせ、配合開発や工法開発、評価やシミュレーションといった各種技術基盤を強化し、戦略商品の開発を進めるため、同センターにとどまらず、欧州域内においてR&D機能の拡張も検討していく。
[拠点概要]
– 施設名:欧州R&Dセンター
– 所在地:ドイツ連邦共和国 ノルドラインベストファーレン州 ヴィリッヒ市
– 社員数:約10名(2022年予定、うち日本人技術者3名 )
– 主な機能:原材料調査・評価、情報収集 等
– 建屋面積:約2,500㎡
– 主な設備:材料試験装置、化学分析装置 他