東陽テクニカは5月10日、中国現地法人である東揚精測系統(上海)有限公司(TOYO Corporation China)が、中国の国家研究機関であるChina Intelligent and Connected Vehicles (Beijing) Research Institute Co., Ltd.より「コネクテッドカー向け無線通信性能計測システム」を2021年3月に受注したことを発表した。受注金額は約5億円、納入時期は2022年6月を予定している。
このシステムは、LTE携帯端末および基地局向けの試験方法として3GPP(Third Generation Partnership Project)に認可されたRadiated Two-Stage(RTS)法を、コネクテッドカーに必要な車載無線通信性能計測に適用したもの。自動車向け大型EMC(ElectroMagnetic Compatibility)電波暗室への流用ができるため、コネクテッドカーの開発に不可欠な車載無線通信性能評価を既存のEMC評価と併せ、OTA(Over-The-Air)試験ニーズに向けたトータルソリューションの提供が可能になる。
「コネクテッドカー向け無線通信性能計測システム」製品特長
・GTS社の特許技術で、3GPPに認可されたRTS法を利用
・自動車などの大型の被試験体でも3D MIMO(Multiple Input Multiple Output)試験が可能
・自動車向け大型EMC電波暗室の流用が可能
・放射性能、受信感度、受信電磁干渉、マルチアンテナ性能評価、および実環境下での車両の通信性能の評価など、多くの試験項目に対応