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2020年7月16日【部品・生産】

東芝、車載向けステッピングモータードライバーICに新製品

NEXT MOBILITY編集部

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東芝デバイス&ストレージは、高機能MCU・ソフトウェア不要で、シンプルなクロック入力方式のみで正弦波電流を出力できる、車載用途の定電流2相ステッピングモータードライバーIC 「TB9120AFTG」を発売した。

 

同社では、初の車載ステッピングモータードライバーとして、「TB9120FTG」の量産を昨年開始しているが、「TB9120AFTG」はノイズ耐性を強化した後継品となる。

東芝・ロゴ

新製品は、最大電流定格1.5A(※)を実現する、オン抵抗(上下和)0.8Ω(typ.)のDMOS FETと、マイクロステップ(1/1~1/32ステップまで対応可能)による擬似正弦波を生成する制御回路を、小型QFNパッケージ(6.0mmx6.0mm)に封入。動作温度として-40~125℃を確保し、車載用電子部品認定規格であるAEC-Q100にも適合。車載ヘッドアップディスプレーの投影位置調整、冷媒回路の膨張弁など、ステッピングモーター用途全般の幅広いアプリケーションに適していると云う。

 

 

 

 

※実際に駆動可能なモーター電流値は、周囲温度や電源電圧等の使用条件により制限される。

 

 

[新製品の特長]

 

車載用途を意識した、汎用性の高い仕様

 

・最大電流定格1.5Aを実現する、低オン抵抗0.8Ω(室温、上下和、typ)のDMOS FETを搭載。

・各種異常検出機能、フラグ出力機能付き 過熱検出、過電流検出、負荷オープン検出。

・はんだ濡れ性に優れるウェッタブルフランク構造VQFNパッケージ 6mm×6mm。

・動作温度-40℃~125℃。

・AEC-Q100適合。

 

マイクロステップ

 

・フルステップから、静音化、低振動化に有効な1/32ステップまで対応可能。

・高機能マイコンもソフトウェアも不要で、クロック入力信号で制御可能。

・ミックスディケイモードにより電流波形が安定するPWM定電流制御。

・ストール検出機能。

・回転異常時にストールと判断し、フラグ信号を出力するSD端子からストール検出信号を出力。

・ストール検出信号をマイコンで受信し、システム制御にフィードバック可能。

 

 

[主なアプリケーション]

 

・ヘッドアップディスプレーの投影位置調整。

・カーエアコン、またはバッテリーマネジメントシステムの冷媒回路の膨張弁。

 

 

[製品の主な仕様]

 

– 品番:TB9120AFTG
– 駆動方式:PWM定電流制御
– 励磁モード:マイクロステップ駆動、1/1~1/32ステップまで対応可能
– 駆動モーター数:2相ステッピングモーター1個を駆動
– オン抵抗:上下和=0.8Ω(typ.)@25℃
– 出力電流:1.5A(絶対最大定格)
– 異常検出機能:ストール検出、過熱検出、過電流検出、負荷オープン検出
– 動作電圧範囲:7V~18V(絶対最大定格:40V)
– 外部電源:単一電源
– 動作温度:-40~125℃
– パッケージ:

P-VQFN28-0606-0.65
6.0mmx6.0mm
はんだ濡れ性に優れるウェッタブル端子

– 信頼性試験:AEC-Q100に適合
– 量産開始:2020年4月

 

 

[問い合わせ先]

 

東芝デバイス&ストレージ
システムデバイス営業推進部 販売促進担当

電話: 03-3457-3332

 

 

■(東芝デバイス&ストレージ)TB9120AFTG:https://toshiba.semicon-storage.com/info/lookup.jsp?pid=TB9120AFTG
■(東芝デバイス&ストレージ)車載ステッピングモータードライバー:https://toshiba.semicon-storage.com/jp/semiconductor/product/automotive-devices/automotive-stepping-motor-driver-ics.html

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。