東芝インフラシステムズのドイツ現地法人である東芝鉄道システム欧州社(TRG / Toshiba Railway Europe)は、6月4日から6月7日にミュンヘンで開催される「Transport Logistic 2019」に出展する。
Transport Logisticは、メッセ・ミュンヘンが主催する交通・運輸システムを包括的に扱う国際的な見本市。TRGはハイブリッド機関車モックアップの展示(屋外線路エリア:2/5)および、ハイブリッド機関車用電気品・ソリューションの展示を行う(ブース番号705/7)。
今回、東芝鉄道システム欧州社が展示するハイブリッド機関車の実物大モックアップは、CO2削減に向けて様々な環境規制が導入される欧州に向け、ディーゼル発電機および、リチウムイオン二次電池「SCiB」が用いられいる。
また、パンタグラフ充電が想定され、主電動機に高効率な永久磁石同期電動機(PMSM: Permanent Magnet Synchronous Motor)を採用。さらに運転室は使用快適性を考慮した設計とした。
なお、搭載される同社開発の蓄電池システムは、鉄道車両に要求される欧州規格EN50126(RAMS/*1)および、RAMSの安全性(Safety)に関するEN50129の認証SIL4(*2)を、世界で初めて取得している。
東芝インフラシステムズは今後、欧州をはじめとした海外および国内向けに、省エネルギーを実現する環境調和型ハイブリッド機関車の市場投入および鉄道向け蓄電池システム事業の強化を図っていくとしている。
*1: RAMS(Reliability Availability Maintainability and Safety)信頼性,有効性,保守性,安全性の仕様と実証。
*2: SIL4: (Safety Integrity Level 4)1時間当たりの危険側失敗の平均頻度 1×10-8未満の水準。
[イベント概要]
– 名称:Transport logistic 2019
– 場所:メッセ・ミュンヘン
– 会期: 2019年6月4日~7日
– HP:https://www.transportlogistic.de/index-2.html
[東芝鉄道システム欧州社の概要]
– 会社名:Toshiba Railway Europe GmbH
– 代表:重岡 成
– 所在地:
ドイツ キール市(本社)
ドイツ デュッセルドルフ市(支社)
– 株主:東芝インフラシステムズ株式会社(100%)
– 事業内容:
欧州向け機関車(完成品) および欧州向け機関車の車両用主回路機器、バッテリーシステム、その他電気品システムの設計・開発・販売
■(東芝インフラシステムズ)Transport Logistic 特設サイト:https://www.toshiba.co.jp/sis/railwaysystem/jp/event/20190604.htm