東レは、拡大するエンジニアリングプラスチック需要の取り込みを図るため、ベトナムでの樹脂事業のマーケティング拠点として、同社タイ法人のタイ・トーレ・シンセティクス(Thai Toray Synthetics:TTS)の駐在員事務所をハノイ市に設立し、6月から活動を開始した。
ベトナム経済は、2014年に国民一人あたりのGDPが2,000USドルを超え、今後も安定して6%以上の経済成長が見込まれている。
また、チャイナプラスワンの動きも加速し、日系OAメーカー、自動車部品メーカー、韓国系家電メーカー等、中国からの生産移管が今後も進むことが予想。製造拠点のみならず、消費国としても重要度が増している。
同社は、今回の駐在員事務所設立により、現地における顧客ニーズへのスピーディーな対応や各種課題の早期解決を通じて、伸び行くベトナム市場で、同社エンジニアリングプラスチック(ナイロン樹脂、PBT樹脂、PPS樹脂)のより一層の拡販を目指す。
東レは、中期経営課題”プロジェクト AP-G 2019″における基本戦略の一つとして、「グローバルな事業の拡大と高度化」を推進、今回のベトナムでの樹脂事業駐在員事務所設立もその一環とのこと。
今後も、大きな経済成長が見込まれるアセアン地域でのさらなる事業拡大を進め、当該国・地域の経済発展に貢献しながら、グループ樹脂事業の持続的な成長を図っていくとしている。
[ベトナム樹脂事業駐在員事務所の概要]
名称:Thai Toray Synthetics Co., Ltd. Vietnam Representative Office
設立:2018年6月
所在地:ベトナム社会主義共和国ハノイ市
事業内容:
ベトナムにおけるエンプラ市場調査
[タイ・トーレ・シンセティクスの概要]
名称:Thai Toray Synthetics Co., Ltd. (略称:TTS)
設立:1991年4月
所在地:タイ王国バンコク市
代表者:奥村 由治 (社長)
事業内容:
N-FY、P-FYの製造・販売、
ナイロン樹脂・PBT樹脂・PPS樹脂コンパウンドの製造・販売、
蒸着フィルム(CPP・PET)および無延伸PPフィルムの製造・販売