TOPPANホールディングス (以下、TOPPAN HD)と東洋製罐 は6月21日、スウェーデンで2026年度以降に車載用リチウムイオン二次電池(LiB)向けの外装材の製造を開始することを目指し、その製造販売を行う合弁会社の設立に関する基本合意書を締結すると発表した。
なお両社は、2011年に合弁会社の〝T&Tエナテクノ 〟を設立し、日本国内で、既にスマートフォンや電気自動車(EV)向けのLiB用外装材を製造している。
<合弁会社概要>
– 会社名:未定
– 所在地:スウェーデン王国
– 代表者の役職・氏名:未定
– 事業内容:車載用二次電池向け外装材の製造販売
– 会社設立日:2025年1月(予定)
– 製造開始日:2026年度以降(予定)
– 資本構成:東洋製罐 51%、TOPPANホールディングス 49%
– 資本金:未定
– 総投資金額:約110億円(予定)
近年、カーボンニュートラルの実現に向けて、世界各国でEVの販売が拡大。とりわけEUでは、CO2の削減のために2035年を以て全ての新車をゼロエミッション化にするといった目標が掲げられ、EV化が進められている。
そのため、欧州では、LiBの外装材(角型外装缶)の需要が高まっているが、自動車メーカーからは、輸送効率の観点から、需要地域の近くで生産することが求められていると云う。
そこで、TOPPAN HDと東洋製罐は、LiB外装材の供給体制強化のため、スウェーデンでその生産販売を行う合弁会社を設立することを検討。この合弁会社設立に関する基本合意書を締結する。
両社は今後、合弁会社を設立し、2026年度以降の製造開始を目指すと共に、この事業を通じて、カーボンニュートラルの実現に向け貢献していくとしている。
[今後の予定]
– 合弁契約締結:2024年8月(予定)
– 合弁会社設立:2025年1月(予定)
– 稼働:2026年度以降(予定)