ティアフォー(本社:愛知県名古屋市、代表取締役社長:武田 一哉)は9月9日、車載規格に準拠した自動運転モビリティ用のカメラを10月より量産を開始すると発表した。生産したカメラは、アイサンテクノロジー、アスメック、岡谷鋼機、PALTEK、菱電商事の代理店5社から販売していく。
今後、車載カメラの設計・生産に係る技術は、従来の運転支援機能やレベル2相当の自動運転機能でも重要な役割を担っており、更にレベル3やレベル4相当の自動運転車並びに機能開発に於いても不可欠な装備となる。
ティアフォーは、これまでの自動運転機能の開発、実証実験で得た多くの知見とソフトウェア設計のノウハウを注ぎ込み、自動運転機能に最適なパフォーマンスを発揮する車載カメラの開発を推し進めてきた。
その結果、様々な自動運転車両への搭載試験で、物体検知や周囲認識で特に優れた性能を発揮する事が確認出来、実際に自動運転車両の標準カメラとして採用されている同製品の量産・量販を開始するに至った。
またティアフォーによると同製品は、自動運転や運転支援の領域を超えて、自律移動ロボットや警備・監視など様々な用途でも搭載に掛かる要望を得ている事から、代理店5社のサポートの基で広く市場に提供していく事を決めたとしている。
ティアフォーでは、「本カメラはこれまで市場に流通しているカメラと比較し、画質面の特徴に加えてカメラハードウェアとしての高い品質を有しています。またユーザーがアプリケーション開発をスムーズに進めるための様々なサポートを提供します」と話している。
また今後の展開についても、「お客さまの幅広いニーズに対応するため本カメラを一般のウェブカメラと同様にUSB接続にてご利用頂けるよう、GMSL2-USB3変換キットの製品化を行います。
加えてソニー社製IMX490 CMOSセンサを採用した5.4メガピクセルの高解像度機種(C2)を新たにラインナップに追加した上でカメラ以外のセンサー(LiDARやレーダーなど)や車載コンピュータと統合された自動運転システム開発キットの製品化も推進。
それらを市場に提供することで、ティアフォーのビジョンである自動運転の民主化に向けた取組みを加速させていきます」と結んでいる。
画質面の特徴
その他の特徴
サポート面の特徴
主な仕様、利用実績は以下の通り
https://sensor.tier4.jp/automotive-hdr-camera-jp
GMSL2-USB3変換キット
C2カメラ
C1,2.5MPixと、C2,5.4 MPix