帝人フロンティアは、8月22日にベトナムのホテルニッコーサイゴン(ホーチミン市)で、現地の縫製・刺繍工場や素材メーカーなどを対象とした「CSRサプライチェーンセミナー」を開催する。
セミナーは、帝人フロンティアが2012年から取り組む「CSR調達」推進の一環として開催するもので、現地の取引先における法令順守と人権保護の徹底を目的としている。
昨年8月に開催された第5回セミナーには、縫製、検品、物流などのサプライヤーや同業他社35社・84名の参加があり、ベトナムでの労働安全衛生法や、繊維縫製業における強制労働防止の取り組みに関する講義など、3つの講演が行われた。
多くの日本企業が生産拠点を置くベトナムで6回目の開催となる今回は、国際目標であるSDGsを踏まえ、人権尊重や労働環境の適正化に加え、環境規制への対応についても考える機会の提供を目指すとしている。
帝人フロンティアは、素材の開発・調達から製品化に至るまでの一貫したバリューチェーンをグローバルに展開。
事業継続の観点からCSR調達を極めて重要な課題と捉えて、社員研修をはじめ、海外取引先に対するアンケート調査や国内外での監査など、様々な活動を実施していると云う。
同社は、「CSRサプライチェーンセミナー」について、複数企業とのセミナー共催や異業種からの参加なども視野に入れ、今後さらにCSR調達の輪を広げていきたいとしている。
[第6回 CSRサプライチェーンセミナー開催概要]
日時:2018年8月22日(水) 9時~13時
場所:ホテルニッコーサイゴン
講演内容:
(1)株式会社エナジェティックグリーン:「CSRの潮流」
(2)ベトナム労働傷病兵社会省(MOLISA):「ベトナム労働安全衛生法の動向」
(3)国際労働機関(ILO):「近年の国際的産業動向と労働法」
(4)アジアファウンデーション:「環境規制・対応に関する国際的潮流」