10月18日にスペインのモーターランド・アラゴンで行われた二輪車レースの最高峰「FIM(国際モーターサイクリズム連盟)ロードレース世界選手権(MotoGP)」第11戦に於いて、GSX-RRで参戦しているチームスズキエクスターのアレックス・リンス選手が優勝して今季初の表彰台を獲得。さらに3位を守ったリンス選手のチームメイト、ジョアン・ミル選手(スズキ)が累積 121ポイントを積み上げて年間ポイントランキングでトップに浮上した。
また2位にはホンダワークス陣営のアレックス・マルケス選手が続いた。優勝を飾ったリンス選手は予選順位では10番手に沈むなど振るわず、中盤グリッドからのスタートとなったのだが、決勝レースでは好スタートを切って上位集団に加わり、6周目には首位を走るマーベリック・ビニャーレス選手(ヤマハ)の背後に迫る2番手へ。
さらに8周目の最終コーナーでビニャーレス選手をかわしてトップに立った。その後、アレックス・マルケス選手(ホンダ)がリンス選手を追撃。ふたりの攻防は最終ラップまで続いた。最終的には、追い縋るマルケス選手を制し切ったリンス選手がシーズン初優勝をもぎ取っている。
この間、6番手からスタートしたミル選手は8周目に3位から2位にジャップアップしたものの、マルケス選手とリンス選手が繰り広げるバトルを追い切れずに3位を守り、今季5度目の表彰台を獲得した。
リンス選手は今シーズン初めに怪我で欠場するなど苦しいレース展開が続いたが、第9戦カタルニアGPでの3位表彰台に続き、今優勝で年間ポイントランキングで7位に浮上した。またリンス選手にとってMotoGPクラスでの優勝は2019年8月のイギリスGP以来3度目となる。
なおスズキワークス陣営は、チーム順位でも年間ランキング首位に浮上している。残りシーズンは僅かだか、年間ポイントランキングで5位につけている中上貴晶選手(ホンダ)まで、拮抗したポイント実績を残しているため、年間ランキングの行方は現時点では流動的だ。
MotoGP第11戦アラゴンGP 決勝レース結果
1位 :アレックス・リンス選手(スズキ)
2位 :アレックス・マルケス選手(ホンダ)
3位 :ジョアン・ミル選手(スズキ)
年間ポイントランキング(第11戦終了時点)
1位 :ジョアン・ミル選手(スズキ)121ポイント
2位 :ファビオ・クアルタラロ選手(ヤマハ)115ポイント
3位 :マーベリック・ビニャーレス選手(ヤマハ) 109ポイント