スズキは11月19日、米国子会社のスズキモーターオブアメリカ社は、将来に向けたビジネスの基盤強化を図るべく再編を行うと発表した。二輪車・ATV事業とマリン事業を分割し独立した会社として2021年4月1日に操業を開始する予定だ。
現在SMAI社は二輪車・ATV製品とマリン製品を取り扱っているが、来年4月より二輪車・ATV事業はSUZUKI MOTOR USA, LLC、マリン事業はSUZUKI MARINE USA, LLCがそれぞれ事業を行う。
スズキモーターUSA社は、現在SMAI社があるカリフォルニア州ブレアを引き続き活動拠点として、二輪車とATVの販売強化を図る。
スズキマリンUSA社は新たにフロリダ州タンパに拠点を置く。タンパはメキシコ湾岸に位置しており、ボートビルダーや販売店、部品・サービス供給元との関係強化が図り易く、今後マリン業界での協業機会を拡大するのに適した場所でもある。また、今年6月に開設した同州パナマシティの新マリンテクニカルセンターとのアクセスが良く利便性が高い。
この事業再編は、二輪車・ATV事業、マリン事業をそれぞれ強化することを目的としており、事業効率の向上と事業ごとの意思決定の迅速化により、アメリカでのビジネスの拡大に繋げていくという。