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2020年11月15日【イベント】

スズキのミル選手、MotoGPワールドチャンピオン獲得

NEXT MOBILITY編集部

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スズキは11月15日、チームスズキエクスター ジョアン・ミルが2020年シーズンのMotoGPワールドチャンピオンを獲得したことを発表した。

 

 

今シーズン最後から2番目となるバレンシアGPは、チームスズキエクスターのジョアン・ミルにとってシーズン初のマッチポイントを迎えるレースとなり、決勝前のチームはいつも以上の緊張に包まれていた。しかしミルはチームの緊張を跳ね返すかのごとく終始冷静かつ聡明な走りで決勝レースを7位で終え、ランキング2位との間に29ポイントの差をつけ、最終戦を待たずに2020年シーズンのチャンピオンが決定した。スズキ創立100周年、レース活動60周年の節目の年に、MotoGP参戦わずか2年目のミルによって20年ぶりの輝かしいタイトルが獲得された。

 

 

MotoGP 第14戦 バレンシアGP 決勝結果

1 F・モルビデリ (Petronas Yamaha SRT)
2 J・ミラー(Pramac Racing)
3 P・エスパルガロ(Red Bull KTM Factory Racing)
4 アレックス・リンス(Team SUZUKI ECSTAR)
5 B・ビンダー(Red Bull KTM Factory Racing)
6 M・オリベイラ(Red Bull KTM Tech 3)
7 ジョアン・ミル(Team SUZUKI ECSTAR)

 

 


 

 

河内 健 テクニカルマネージャー

 

「ジョアンに心からおめでとうと言いたいです。今シーズンは非常に難しい戦いで、他のメーカーとの戦いだけではなく新型コロナウイルスとの戦いでもあったので、そういった意味ではドルナをはじめ他のコンペティターの皆にも一緒に戦ってくれてありがとうと言いたいです。2011年に一度MotoGP参戦を休止し、2015年に復帰してからここまで非常に長い道のりで厳しい戦いでしたが、我々はとうとうチャンピオンを獲得することができました。一緒に戦ってくれた皆様、応援してくれた皆様、本当にありがとうございました。」

 

 

ダビデ・ブリビオ チームマネージャー

 

「スズキ創立100周年、レース活動60周年、そして前回のタイトルから20年という節目の年にタイトルを獲得できたなんて、これ以上のシナリオなどないのではないかと思うくらい本当に夢のような気持ちです。シーズンを通して常にコンスタントでプロフェッショナルな仕事を貫いてチャンピオンを手に入れたジョアンにはまずは心からおめでとうと伝えたいです。そしてまたアレックスも今日は粘りの走りで4位を獲得し、チャンピオンシップのための貴重なポイントを追加することができました。チャンピオン獲得に際し、現場で頑張ってくれているスタッフ、在宅勤務のスタッフ、日本で日々開発を続けてくれているスズキのスタッフ、そしてまたこのプロジェクトに関わっている全てのスタッフに改めてお礼の気持ちを伝えたいと思います。本当にありがとうございました。」

 

 

アレックス・リンス

 

「自分自身がタイトルを獲得することは叶わなかったけど、ジョアンとチームの功績は本当に素晴らしいと思うし、スズキがチャンピオンを獲得できたことは心から嬉しいよ。MotoGP参戦わずか2年目でタイトルを獲得したジョアンの才能もさることながら、それを実現させるべく日々努力を続けてきたチームの仕事ぶりには頭が下がる思いさ。今日はフランコ・モルビデリ(ヤマハ)のペースが速くて捕まえることができず、ベストを尽くした結果が4位だった。でもまだチャンピオンシップランキングで2位を狙っているから、今日の結果には満足しているよ。次戦はとうとう今シーズンの最終戦だから、しっかり上位でフィニッシュして締めくくりたいね。」

 

 

ジョアン・ミル

 

「自分がMotoGPワールドチャンピオンだなんてまだ実感がなくて適切な言葉も見つからないけど、とにかくまずはこのチャンスを与えてくれたスズキに心から感謝の気持ちを伝えたい。それから自分をここまで支えてくれた、たくさんの人達にもお礼を言わなくちゃね。皆にこのタイトルをプレゼントすることができて本当に嬉しいし、スズキの20年ぶりのチャンピオンに自分がなれたなんて本当に光栄さ。チャンピオン争いはプレッシャーもあったけど、チームが素晴らしい仕事をしてくれたお陰でリラックスしてタイトル争いを楽しむことができたよ。子供の頃はレースに行くお金があまりなくて家族に苦労をかけてきたし、決して順風満帆な道のりではなかったからいつも自分は人一倍努力をしてきた。だからこの喜びは家族と共に分かち合いたいと思うんだ。今日のレースは簡単ではなかったけど、チャンピオンシップを考えれば上出来だったと思う。チャンピオン獲得をすぐにでもお祝いしたい思いもあるけど、まだ最終戦が残っているからお祝いはお預けだね。最終戦のポルティマオではさらに上位を目指して、気持ちよくシーズンを終えられるよう頑張るよ。」

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。