日本の工作機械メーカー団体の日本工作機械工業会(日工会)は、6月2日、工作機械工業の2019年度通期・収益状況を集計し、以下の通り発表した。
収益状況の集計は、会員企業のうち2020年5月末日迄に2019年度通期決算を公表している専業比率30%以上の上場企業16社が対象。調査対象企業における専業比率は、82.8%。なお、今期はIFRSに移行した企業1社を対象外とした一方、専業比率の上昇により調査対象に含めた1社を加え、前年度と同数の16社集計となる。
1.連結決算の概要
表1 連結決算の概要(16社)
表2 損益状況一覧(連結・通期計・前年度比)(16社)
2.2020年度通期見通しの概要
2020年度の連結業績予想は、新型コロナウイルス感染症による影響を現時点で合理的に算定することが困難なことから未定とする会員企業が数社に及ぶため、見通しの集計は公表されていない。
3.工作機械事業の概要
表5 工作機械事業セグメントの概要(16社)
表6 【参考】工作機械事業セグメントの概要(24社)
[調査対象会員企業(順不同)]
<専業比率30%以上の集計対象企業>
・エンシュウ株式会社
・浜井産業株式会社
・豊和工業株式会社
・小池酸素工業株式会社
・株式会社牧野フライス製作所
・株式会社岡本工作機械製作所
・OKK株式会社
・オークマ株式会社
・株式会社桜井製作所
・西部電機株式会社
・株式会社ソディック
・スター精密株式会社
・株式会社太陽工機
・高松機械工業株式会社
・株式会社滝澤鉄工所
・株式会社和井田製作所
<専業比率30%以下の集計対象企業>
・株式会社FUJI
・株式会社不二越
・株式会社ジェイテクト
・倉敷機械株式会社(倉敷紡績株式会社)
・黒田精工株式会社
・株式会社三井ハイテック
・株式会社オーエム製作所(ダイワボウホールディングス)
・芝浦機械株式会社
日工会は、工作機械事業に関する総合的な団体を目指し、2001年(平成13年)からCAD/CAMなどのソフトウェア事業者、周辺装置メーカーへの参加も呼びかけ、2019年10月の会員数は106社。会員による工作機械生産額は、日本国内生産額の90%以上を占めると云われている。