住友ゴム工業は10月29日、ティムソン(TIMSUN)ブランドを展開する中国のタイヤメーカー「腾森橡胶轮胎(威海)」に対して、北京知的財産裁判所に提起していた特許権と意匠権に基づく侵害差止等請求訴訟について、裁判所の調停により和解した。
なお、対象となった意匠権は、モトクロス競技用タイヤDUNLOP「GEOMAX MX52」のトレッドパターンに関する権利(中国意匠権番号ZL201130113641.5)で、また特許権は、タイヤテクノロジー「プログレッシブ・コーナリング・ブロック・テクノロジー」に関する権利(中国特許番号ZL201110212627.X)であると云う。
住友ゴムは、昨年1月11日、同社が特許権と意匠権を持つ自動二輪用タイヤのパターンを使用してタイヤを製造、販売した腾森橡胶轮胎(威海)の行為は、住友ゴムの知的財産権侵害に該当するとして、北京知的財産裁判所に提訴。腾森橡胶轮胎(威海)は、侵害行為を認めた上で侵害行為を停止し、和解金を住友ゴムに支払うことで合意し、和解が成立した。
住友ゴムグループは今後も、重要な資産である知的財産の不正使用行為・侵害行為に対して、厳正な対処を継続し、最新の技術開発とともに知的財産の確保と活用を積極的に進めていくとしている。