住友ゴム工業(以下「住友ゴム」)は4月12日、ゴム材料開発におけるデータの解析時間を100分の1以下に短縮することに成功したと発表した。
これは、トヨタ自動車(以下「トヨタ」)が事業化に向けて実証実験を進めているクラウド材料解析プラットフォームサービス「WAVEBASE(ウエイブベイス)」を活用し、データサイエンスを駆使することで、ゴム材料開発に重要な先端研究施設から得られるデータの解析プロセスを効率化したもの。「WAVEBASE」の活用にあたっては、住友ゴムで培ってきたゴムの材料解析における知見をトヨタと共有し、ゴムの材料解析に最適なプラットフォームのカスタマイズを進めた。
今後住友ゴムでは「WAVEBASE」を活用し、最先端実験施設での現場でリアルタイム解析を行うほか、さまざまな実験室系分析装置で得られるデータを統合し、ビッグデータとして解析することで、研究開発の効率化・高速化・省力化に繋げるという。また従来は気づくことができなかった新たな着眼点を得ることで、独自の材料開発技術「ADVANCED 4D NANO DESIGN(アドバンスド フォーディー ナノ デザイン)」を進化させ、さらに安全性能と環境性能を備えたタイヤの開発を目指すとしている。