住友ゴム工業は8月31日、同社加古川工場における防舷材の品質管理に係る不正問題で、同工場で生産される「防舷材」と「医療用精密ゴム部品」のISO9001(※)認証が、8月31日付で取り消されたと発表した。
また、泉大津工場で生産される「医療用精密ゴム部品」の認証についても、防舷材と同じ品質マネジメントシステムで運用されていたため、一時停止されたと、併せて発表した。
住友ゴムの加古川工場では、6月の品質総点検において、防舷材の一部製品試験で、国際航路協会の定めた試験方法等のガイドラインとは異なる方法で実施されていたことや、試験結果のデータ改竄が発覚。これを受けて、ISO(国際標準化機構)の登録認証機関である「Lloyd’s Register Quality Assurance Limited(ロイド レジスター クオリティ アシュアランス リミテッド)」による特別審査を受けた結果、8月31日付で、加古川工場が生産する「防舷材」と「医療用精密ゴム部品」のISO9001(※1)認証取消し、および、泉大津工場が生産する「医療用精密ゴム部品」認証の一時停止が通知された。
住友ゴムでは現在、外部弁護士を加えた特別調査委員会による原因の究明を実施し、再発防止と信頼回復に努めていると云う。また今後は、当該認証の早期の再取得・一時停止解除に向け、全力で取り組んでいくとしている。
※:品質マネジメントシステムに関する国際規格。
[決定内容]
– 変更前適用範囲 :
・加古川工場が生産する防舷材および医療用精密ゴム部品。
・泉大津工場が生産する医療用精密ゴム部品。
– 取り消し適用範囲:加古川工場が生産する防舷材および医療用精密ゴム部品。
– 縮小後適用範囲 :泉大津工場が生産する医療用精密ゴム部品(一時停止)。
[適用規格]
ISO9001:2015
[登録番号]
ISO9001-0066478
[認証の取り消し及び一時停止日]
2021年8月31日