住友ゴム工業は、天然ゴムの臭気発生原因を特定し、臭いを大幅に抑えた「臭気低減天然ゴム」を、タイの天然ゴム加工工場で新たに開発した。
「臭気低減天然ゴム」は、原材料の加工工程に独自手法を取り入れ、臭気発生原因となる原材料中の非ゴム成分(タンパク質・脂質等)の分解を抑制することで、大幅な臭気低減を実現。同手法の確立により、天然ゴム加工工場のみならずタイヤ製造工場などの臭気問題解決への貢献が期待できると云う。
住友ゴムでは、世界的な環境意識の高まりに対応すべく、天然ゴムの改質や高機能バイオマス材料を活用したタイヤ性能向上に取り組むなどの研究開発を推進。特に、タイヤ原材料の重量構成比で約30%(※)と大きな比率を占める天然ゴムを取り巻く課題解決に、率先して取り組んでいる。
※:[出典]日本自動車タイヤ協会「日本のタイヤ産業2019」