住友理工は、ベトナム社会主義共和国に、自動車用ホースを製造・販売する新会社「SumiRiko Vietnam」を設立することを決定した。なおベトナムにおける自動車用ホースの製造拠点は、2拠点目となる。
住友理工グループは、これまで、自動車用ホース事業の製品開発・供給体制を世界6極で構築してきたが、近年、貿易摩擦やコロナ禍の現状などを踏まえ、サプライチェーン(供給網)の多元化・分散化によるリスク回避や地産地消の観点から、事業拠点の見直しや再編を積極的に進めている。
そして今回、中国を筆頭に旺盛な需要を見せる国々での事業拡大に向け、十分な生産能力を確保するため、グループ・グローバルでの拠点網再編策として、ベトナムに新拠点を設けることとした。
新会社は、首都・ハノイの中心部から北44キロに立地するビンフック省内の第3タンロン工業団地内に設立し、ベトナム国外向けのゴムホース製造を担う。操業開始は2022年秋を予定。2024年度にかけて順次拡大していく。
住友理工グループは、自動車用ホース事業において、東南アジアでは同国内にすでに1拠点を持つほか、タイやインドネシアにも製造拠点を保有しているが、これらに新拠点を加えることで、より高品質で競争力のある製品の供給を実現。さらに、これらの施策を通じて、グループ全体でより筋肉質な経営体質の確立を進めていくとしている。
[新拠点の概要]
– 名称:SumiRiko Vietnam Co., Ltd.(仮)
– 所在地:ベトナム共和国 ビンフック省
– 事業内容:自動車用ホースの製造・販売
– 資本金:1,131億ベトナムドン(約5.2億円)
– 出資比率:住友理工株式会社 100%
– 設立時期:2020年12月(予定)
– 操業開始:2022年10月(予定)
– 代表者:流郷健二
(住友理工株式会社 執行役員 自動車用ホース事業本部副本部長)
– 従業員数:560名(2025年度見込み)
– 面積:土地;25,000㎡建屋;13,000㎡
– 投資額:計約24億円(~2024年度)