住友理工の連結子会社でインドで自動車用ホース製造・販売を行う「Tokai Imperial Rubber India(本社:インド ハリヤナ州/以下、TIR)」のグジャラート工場が完成し、生産を開始した。
住友理工グループは2005年、人口が世界第2位のインドにTIRを設立。以降、自動車用防振ゴムや産業用ホースの製造・販売会社の計3社を進出させ、事業を拡大。そして今回、インドの旺盛な自動車需要のさらなる成長を見込み、自動車用ホースの生産能力の増強を図るため、TIRの新工場を建設し、10月から生産を開始した。
自動車産業の集積地である同国北西部のグジャラート州に建設された新工場では、インド国内に展開する日系自動車メーカー向けに、燃料系やブレーキ系などのゴムホースを製造。従来のハリヤナ州、ラジャスタン州ニムラナ(いずれも首都・ニューデリー近郊)に加えた3地区体制とすることで、サプライチェーン(供給網)の多元化・分散化による生産・供給におけるリスク回避と、迅速に製品供給する「地産地消」を推進する。
住友理工グループは、将来のさらなる成長が期待されるインド市場で、高付加価値の製品を安定的に供給することにより、さらに競争力ある地位を確立するとともに、全世界で筋肉質な経営体質の構築を進めていくとしている。
[新工場の概要]
– 名称:グジャラート工場
– 所在地:インド グジャラート州
– 生産開始:2020年10月
– 従業員数:230名(2029年度見込み)
– 工場面積:土地 23,000 ㎡ 建屋 12,000 ㎡
– 投資額:540百万ルピー(約7.7億円)
[TIRの概要]
– 名称:Tokai Imperial Rubber India Pvt. Ltd.
– 所在地:インド ハリヤナ州
– 事業内容:自動車用ホースの製造・販売
– 資本金:303,310千ルピー(約4.3億円)
– 議決権比率:住友理工株式会社 60%/Imperial Auto Industries, Ltd. 40%
– 設立:2005年11月
– 代表者:社長 岡本明
– 従業員数:1,015名(2020年3月時点)