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2022年12月16日【企業・経営】

住友理工、ベトナムの自動車用ホース製造会社で開所式

NEXT MOBILITY編集部

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住友理工は12月16日、ベトナムで自動車用ゴムホースを製造・販売するグループ会社「SumiRiko Vietnam(略称:SRK-V)」で、今月中旬に開所式を開催したと発表した。

住友理工・ロゴ

住友理工グループは、サプライチェーン(供給網)の多元化・分散化によるリスク回避などの観点から、より筋肉質な経営体質の構築を目指して、グローバルで拠点網の再編を推進。その一環として、グループへの自動車用ゴムホースの輸出・供給に特化した製造拠点となるSRK-Vを昨年1月に設立した。

 

SRK-Vでは今年5月、自動車用ゴムホースの生産能力増強のため、コロナ禍にありながらも計画を前倒しして量産を開始。2025年度のフル稼働を目指して順次生産能力を引き上げていると云う。

 

 

そのSRK-Vで今月中旬、取引先や従業員ら約100名が出席して開所式が開催された。

 

開所式では、住友理工取締役会長の松井徹氏が「コロナ禍のさまざまな困難を乗り越え、竣工から短期間で量産を開始することができたことに謝意を表したい。ここベトナムの地から、グローバルに、高品質な製品を数多く発信・供給していくことを期待する」と、挨拶。

 

SRK-V社長の木股茂雄氏が「全世界で、電気自動車(BEV)をはじめとする電動車へのシフトが加速する中、バッテリーなどを冷却するゴムホースは将来も変わらず必要不可欠な製品だ。SRK-Vはクルマの未来を支え続けると共に、地域社会に大きく貢献していく」と、抱負を語った。

 

また、来賓のビンフック省工業団地労働組合のバン・ハイ・ニン委員長が、「この1年間、新型コロナによる大きな影響を受ける中、5月に稼働を開始したSRK-Vが生産を維持し、従業員に安定した雇用を提供していることに深く感銘を受けている。今後も労使が良好な関係を維持し、それぞれの役割と責任を果たしていくこと、そしてSRK-Vがさらに発展していくことを祈念したい」と、祝辞を述べ、その後、記念の植樹や工場見学などが行われた。

 

会社概要

– 名称:SumiRiko Vietnam Co., Ltd.
– 所在地:ベトナム共和国 ビンフック省
– 事業内容:自動車用ホースの製造・販売
– 生産品目:自動車用ゴムホース(水系ホース、エアー系ホース、燃料系ホース)。
– 資本金:2,413億ベトナムドン(約14億円)※1ベトナムドン=0.0058円換算
– 出資比率:住友理工株式会社 100%
– 設立:2021年1月
– 量産開始:2022年5月
– 代表者:社長 木股茂雄
– 従業員数:75名(2022年11月末時点)
– 面積:(土地)25,000㎡ /(建屋)13,000㎡
– 投資額:計約24億円(~2025年度)

 

住友理工グループは、自動車用ゴムホースについて、脱炭素社会の実現に向け、全世界で電動車、特にバッテリー式電気自動車(BEV)の開発・供給が進む中、バッテリーなど電気系統の冷却に用いられる(水系ホース)ことから、さらなる成長が見込める製品群と認識していることから、ベトナムをはじめとする東南アジア地域に於ける製造・供給網の強化を通じて、「人・社会・地球の安全・快適・環境に貢献する企業」の実現を、目指していくとしている。

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。