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2022年11月8日【企業・経営】

住友理工、メキシコの自動車用防振ゴム製造工場を増強

NEXT MOBILITY編集部

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住友理工・HP

 

 

住友理工は11月8日、メキシコで自動車用防振ゴムなどを製造・販売するグループ会社である「S-Riko de Querétaro(本社:ケレタロ州/以下、SRK-QRO)」のオドネル工場を拡張し、その能力を1.5倍に増強すると発表した。投資額は約27億円(1,880万米ドル/※)。来年12月からの稼働を計画していると云う。

住友理工・ロゴ

住友理工は、北米でのピックアップトラックの旺盛な需要を背景に、新たに受注した自動車用防振ゴムを生産するため、SRK-QROのオドネル工場を拡張。2023年末の量産開始から徐々に生産レベルを引き上げ、2024年度以降にはフル稼働を予定。新工場では、IoT技術を活用することで、生産性向上を図ると共に、新たなトレーサビリティシステムを導入し、不具合品を外部流出させない仕組みをさらに強化・構築する。

 

オドネル工場の拡張イメージ(赤枠が拡張エリア、青枠が既存エリア)。 オドネル工場の拡張イメージ(赤枠が拡張エリア、青枠が既存エリア)。

 

住友理工グループは、2022年度を最終年度とする中期経営ビジョン「2022年住友理工グループVision」で“着実な成長と体質強化”をテーマに、これまで事業構造改革や拠点再編を進めてきたが、今回の増強策もこれを背景とした戦略的投資の一環として実施。SRK-QROを、北米における自動車用防振ゴム生産のハブ拠点の一つと位置付け、高品質な製品を迅速かつ安定的に提供できるよう、供給体制の整備と拡充をさらに進めていくとしている。

 

建設が進むオドネル工場の新建屋。 建設が進むオドネル工場の新建屋。

 

 

[SRK-QROの概要]

 

– 名称:S-Riko de Querétaro, S.A.P.I. de C.V.(エスリコウ・ケレタロ)

– 所在地:メキシコ合衆国 ケレタロ州
– 事業内容:自動車用防振ゴムおよび制遮音品・内装品の製造・販売。
– 資本金:752,270,114メキシコペソ
– 議決権比率:

・住友理工株式会社:79.4%
・Sumitomo Riko America, Inc.:20.6%

– 設立:1993年10月
– 代表者:社長 名知正尚
– 従業員数:781名(2022年9月末時点)

 

<オドネル工場の概要>

 

– 稼働時期:2017年1月
– 面積:

・拡張前:土地80,000㎡/建屋12,000㎡
・拡張後:土地80,000㎡(変更なし)/22,000㎡

– 生産品目(新規受注品目):自動車用防振ゴム20点以上

(エンジンマウント、サスペンション系防振ゴムほか)

– 拡張後の量産開始時期:2023年12月(予定)
– 投資額:18.8百万米ドル(約27億円/※)

※1ドル=146円で換算。

 

 

■住友理工:https://www.sumitomoriko.co.jp/

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。