住友理工は、中国・上海の上海国家会展中心で 4月16日(火)から開催される「上海モーターショー2019(Auto Shanghai 2019)」に出展する。
2018年の新車販売台数が2,800万台に上る世界最大の自動車市場・中国では、新エネルギー車(NEV / ※1)への需要が高まっている。
同国における2018年のNEV販売台数は約120万台と、前年同期比で約6割増加。現在、新車販売台数の数パーセントにとどまるNEVも、補助金制度や NEV 規制の追い風を受け、2030年には3割を超えるという見通しもある。
住友理工では今回、電気自動車(EV)や燃料電池自動車(FCV)などのNEV向け製品をはじめ、環境規制に対応した製品、未来のクルマの快適性や安全性に貢献する先進技術など、幅広い製品ラインアップを紹介する。
※1)NEV:中国政府が普及促進するEV(電気自動車)、PHV・PHEV(プラグインハイブリッド車)、FCV(燃料電池車)の総称。
[展示概要]
<電動車向けモーターマウント>
モーターを使用するEVやPHV・PHEV、FCVなどNEV向けに、モーターマウントは、モーターを支持しながら、エンジンとは違う高周波領域のモーター振動とそれに伴う不快な騒音を低減。日本をはじめ、中国・欧米でも採用実績があり、大衆車から高級車まで幅広く使用されている。
<放熱する防音材 MIF(Magnetic Induction Foaming)>
世界初の放熱する防音スポンジ(発泡ウレタン)。熱伝導粒子を入れたウレタンを磁界中で発泡成形することで粒子がつながり、熱の通り道を形成。一般的な発泡ウレタンの20~100倍の効率的な放熱性能を実現。熱を発する電子部品の多いEVやPHVなどの電動車、車載電装機器などの騒音・熱対策に貢献する。
<SRセンサによるバイタルセンシング>
独自開発のすべてゴムでできたセンサー「スマートラバー(SR)センサ」は、運転手の心拍や呼吸などの生体情報(バイタルデータ)を検知する「ドライバーモニタリングシステム」としての活用を目指している。
ドライバーモニタリングシステムは、検知したバイタルデータから、疲労や居眠り、急病予兆などドライバーの状態を推定、警告や運転支援システムの作動、外部への通報などのサービスへつなげる。
今回、このSRセンサが内蔵された、座るだけでバイタルデータを検知するイスを出品、体験ができる。
[住友理工グループの中国における事業戦略]
住友理工グループでは、世界5極での開発・生産体制を強みにグローバル拡販を推進。中期経営ビジョン「2022年住友理工グループ Vision」では、最終年度の2022年度における自動車分野の売上目標4,300億円の内、4分の1を海外顧客向けの売上で占める計画で、中でも中国を最重要なエリアの一つとして捉えている。
今後、住友理工グループは、中国国内12の生産・開発拠点、そして4月に新設した中国自動車営業本部が一体となり、中国系自動車メーカーを中心に、同国内に拠点を持つ全ての自動車メーカーに向け、拡販活動を強力に進めていくとしている。
[展示会開催概要]
– 展示会名:上海モーターショー2019(Auto Shanghai 2019)
– 会期:4月16日(火)~25日(木)
– 会場 :上海国家会展中心(中国・上海)
– ブースエリア:6.2 ホール 6BC070
■上海モーターショー2019(Auto Shanghai 2019/英語):https://autoshanghai.auto-fairs.com/