住友理工が、12月20日(金)を以て、創立90周年を迎えた。
住友理工は、1929年(昭和4年)12月20日に、昭和興業として三重県四日市市で創業。翌1930年に蒲田調帯に社名変更し、ゴムベルトの製造を開始した(2003年に事業譲渡により撤退)。
そして、1937年、住友電線製造所(現・住友電気工業株式会社)による資本参加を機に「東海護謨工業」に改称、1950年代に現在の主力製品となる防振ゴムやホースなどの自動車用部品事業に参入した後、1961年に「護謨」の文字をカタカナとする「東海ゴム工業」へと社名を改めた。
さらに2014年には、世界ブランドである「住友」と、高分子材料技術に代表される理化学・工学の技術を意味する「理工」を組み合わせ、現在の「住友理工」に社名を変更。
自動車(モビリティ)分野において、世界トップシェアの防振ゴムのほか、ゴム・樹脂ホースやウレタン製の制遮音品・内装品を製造し、また、自動車部品開発で培った技術を生かして、インフラ・住環境、エレクトロニクス、ヘルスケアの各分野でも事業を展開。世界23ヶ国に106拠点を有している。
創立90周年を迎えるにあたり、住友理工グループは、住友事業精神が謳う「信用確実」「不趨浮利」、事業運営の基本である「S.E.C.-Q.(安全・環境・コンプライアンスー品質)」を守りながら、世界から必要とされる「人・社会・地球の安全・快適・環境に貢献する企業」への成長を目指して、創立100周年に向け、これからの10年も着実に歩んでいくとしている。
[沿革]
・1929:三重県四日市市に昭和興業株式会社として創業【第1の創業】。
・1930:蒲田調帯株式会社に社名を変更。
・1937:住友グループの傘下に、東海護謨工業株式会社に社名を変更。
・1943:松阪工場(現・松阪事業所)操業開始。
・1949:名古屋証券取引所(名証)に株式を上場。
・1960:小牧工場(現・小牧製作所)操業開始。
・1961:東海ゴム工業株式会社に社名を変更。
・1964:本社を四日市市から愛知県小牧市に移転。
・1976:現場での改善活動を通じた人材育成の取り組み、F研(Foreman 研修)開始。
・1986:テクニカルセンター完成(愛知県小牧市)。
・1988:初の海外拠点として米国にDTR Industries, Inc.(現・SumiRiko Ohio, Inc.)を設立【第2の創業】。
・1990:富士裾野工場(現・富士裾野製作所)操業開始。
・1994:東京証券取引所(東証)市場二部に株式を上場。
・1995:アジア圏に初の拠点設立(タイ・中国)。
・1996:東証・名証一部に指定替え。
・1999:欧州圏に初の拠点設立(ポーランド)。
・2002:海外初の開発拠点として米国に TRI Technical Center USA,Inc.(現・SumiRiko Technical Center America, Inc.)を設立。
・2008:技術研究所「テクノピア」完成(愛知県小牧市)。
・2013 :イタリアの自動車用ホースメーカー・Dytech 社(現・SumiRiko Italy S.p.A.)、ドイツの自動車用防振ゴムメーカー・Anvis 社(現・SumiRiko AVS Holding Germany GmbH)をそれぞれ買収・連結子会社化【第3の創業】。研修センター「鵜沼三学館」完成(岐阜県各務原市)。
・2014:住友理工株式会社に社名を変更。
・2015:ゴム製シール部材「セル用ガスケット」の生産機能を担う住理工 FC シール株式会社を設立(愛知県小牧市)。東北初の自動車用防振ゴム生産拠点として住理工山形株式会社を設立(山形県米沢市)
・2016:グローバル本社を開設(名古屋市中村区)。産学官連携の「九州大学ヘルスケアシステム LABO 糸島」を開設(福岡県糸島市)。自動車新商品開発センターを設立(愛知県小牧市)。
・2017:新事業開発センターを設立(愛知県小牧市)。
・2018:産業用ホース子会社2社を統合して住友理工ホーステックス株式会社を発足(京都府綾部市)。IoT デバイスセンターを設立(愛知県小牧市)。
・2019:ゴムシール材製造会社・株式会社住理工ファインエラストマーを吸収合併し、埼玉事業所を開設(埼玉県上尾市)。創立90周年。