住友電気工業は、アルミニウム合金加工用高速・高能率カッタ「アルネックスANX型」を開発し、2019年3月から販売を開始する。
近年、自動車産業などでは、燃費向上のための部品の軽量化が求められており、アルミニウム合金などの非鉄金属材料の使用割合が増加。これらの部品加工においては、加工能率の向上を目的として、高速・高能率な加工条件で使用できる工具や、小型加工設備にも対応できる軽量工具のニーズが高まっていると云う。
住友電工は、これらのニーズに応えるため、アルミニウム合金用高速・高能率カッタ「アルネックスANX型」を開発。アルミニウム合金などの難削材加工において、高精度加工と高能率加工を高い次元で両立するとしている。
[特長]
○高速・高能率加工
独自のブレード締結方法を採用することで、4.5刃/inchの多刃設計を可能とし、送り速度30,000mm/min以上の高能率加工を実現。また、高速回転時の遠心力による刃先変位を最小化し、高い寸法精度を達成する。
○軽量化
アルミボディーの採用により、Φ100mmの工具径においても1.0kg以下のカッタ重量を達成し、小型加工設備にも対応できる軽量工具を開発した。
○切りくず処理の改善
新開発の超硬合金成型技術を採用することで、クーラント(*)がスミダイヤブレードを貫通し、高い圧力を維持したまま刃先に供給されるため、より細かな切りくず分断を実現した。
* クーラント:被削材や工具を冷却するためにかける防せい性のある液体。切削・研削油剤。
[ラインアップ]
■本体(計37型番)
ANXS型、刃径φ32、φ40mm(柄付き)2型番
ANXS型、刃径Φ40~Φ125mm(シェル)19型番
ANXA型、刃径Φ80~Φ160mm(シェル)16型番
■ブレード(計6型番)1材種
[販売計画]
初年度1億円/年、2年後3億円/年