住友電気工業とソフトバンクは、工場での第5世代移動通信システム(5G)の活用に向けた実証実験を、来年3月を目処に実施することで合意した。
現在、工場などの製造現場では、IoTやAIを活用し、あらゆる設備の稼働状況や人などの行動をリアルタイムに把握することで、設備の稼働率向上や工場内の安全性を向上させる取り組みが行われている。
そのためには設備や人、フォークリフトなどの膨大なデータの収集・分析が必要となるが、近年は特に、カメラを設置して映像データを活用するケースが増加していることから、このデータの収集に無線通信の活用が期待されている。
今回の実証実験では、大容量、低遅延の通信が可能な5Gを活用して、住友電工の工場内に設置されたカメラやセンサーから、設備の稼働状況や人の動きなどのデータをリアルタイムに収集。
収集したデータをAI(人工知能)によって分析し、設備の稼働や人の行動などの変化や異常を自動で検知する検証を行い、5Gを活用した工場の生産性や安全性を向上させるソリューションの構築を目指すとしている。