住友商事は、米州住友商事会社(以下2社を総称し、住友商事グループ)を通じて、金属系材料を用いた3Dプリンティング(積層造形)技術を持つ米国のSintavia社に追加出資した。
Sintavia社は、金属系材料による3Dプリンティング技術を保有し、設計から品質検査までの全製造工程の自社完結が可能。航空宇宙業界で高い品質管理能力が求められる国際特殊工程認証制度(NADCAP)において、レーザー付加製造、電子ビーム付加製造および熱処理の工程認証を取得する数少ない企業で、航空宇宙産業を始めとする幅広い産業向けに試作品の製造や受注生産を行っている。
また近年では、量産契約の締結も開始するなど、スタートアップ段階を越えて着実に事業を拡大していると云う。
住友商事グループは、2018年にSintavia社に出資し、日本向けの代理店として試作品の開発や事業会社とのシナジー創出に取り組んできた。
具体的には、米国Collins Aerospace社との合弁会社であるHamilton Sundstrand Space Systems International社の宇宙事業用製品を、Sintavia社が造形した部品を活用して製造している。
住友商事グループは、航空宇宙産業向けの事業をさらに拡大していく方針のSintavia社に対して、より大きなシナジー創出が見込めるとして、今回の追加出資を決定。グループの幅広い顧客網や事業ポートフォリオを活用して、Sintavia社のさらなる成長に貢献するとともに、航空宇宙業界を中心にさまざまな産業の顧客へ、一層の価値を提供していくとしている。
[会社概要]
– 会社名:Sintavia,LLC.
– 所在地:米国フロリダ州ハリウッド
– 事業概要:金属材料系3Dプリンティング製品の開発・製造・販売
– 設立年:2012年
– 従業員数:75名(連結)
■Sintavia:https://sintavia.com/