住友商事は、米州住友商事会社(以下総称して、住友商事グループ)を通じ、セラミックを利用した金属3Dプリンティング用粉末を製造・販売する米国スタートアップ企業の「Elementum 3D」に出資した。
3Dプリンティングは、設計データをもとに、材料を積層して立体モデルを製作する工法だが、従来の技術では、アルミ合金等において、十分な製品強度が得られなかった。
Elementum 3Dは、金属粉末に特殊なセラミックを混合し、プリンターで焼き固める際に生じる化学反応により、アルミ合金やニッケル合金なども3Dプリンティングできる製品を販売している。
同社製品は、セラミックと融合して密度が高まることで、製品強度が高くなるため、鍛造品と同等の機械特性が実現できると云う。
Elementum 3Dでは既に、衛星部品などの宇宙産業、自動車エンジンなどの自動車産業に販売実績があり、今後、航空機市場や石油・ガス業界への進出を検討している。
住友商事グループは、Elementum 3Dへの出資を通じ、将来的に成長が期待できる金属材料系3Dプリンティング市場に対し、同社販路を活用したElementum 3D製品の拡販、およびグローバル展開を追求していくとしている。
[会社概要]
– 会社名称:Elementum 3D, Inc
– 本社所在地:米国コロラド州
– 代表者:Jacob Nuechterlein
– 設立時期:2014年
– 事業内容:セラミックを利用した金属3Dプリンティング用粉末の製造・販売
– 従業員:18名
■Elementum 3D(英語):https://www.elementum3d.com/