スバルは、同社モータースポーツ統括会社のSTI(スバルテクニカインターナショナル)と共同で、東京オートサロン2019(1月11日〜1月14日・幕張メッセ)に出展。STIが手掛けるコンプリート車やパフォーマンスパーツ装着のコンセプトカー等を披露した。
STIが2018年に参戦したスーパーGTで活躍したBRZ(下)や
全日本ラリー選手権を戦ったWRX(下)等をメインステージに展示した同ブース。
その中で、かなり注目度が高かったのがSTIが手掛けたコンセプトモデルだ。
まず、「フォレスターアドバンス スポーツ コンセプト」。
これは、SUVモデルのフォレスターにモーターアシスト機能付きパワートレインe-BOXERを搭載した「アドバンス」をベースにした、STIコンプリート車を提案したものだ。
外装は、専用色「ファイターグレー」を採用しアルミホイールを19インチ化。また、ブレンボ製フロントモノブロック対向6ポットキャリパー等を装着。外観のスポーティさと運動性能の向上を併せ持つイメージが満点の仕様となっていた。
「インプレッサ STIスポーツ コンセプト」は、専用の内外装パーツを装着した仕様。
エクステリアは、ホワイトのボディをベースに、ルーフ等の各部をブラックに塗装。インテリアにはボルドー内装も施し、全体的にさらなるプレミアム感を演出している。
「WRX STIラリーコンセプト」は、「TypeS」をベースに、ゴールド塗装のBBS製19インチアルミホイールやレカロ性シート等の専用装備を採用。同社の歴代ラリー参戦車を想起させる仕様としている。
なお、会期初日の1月11日に行われたプレスカンファレンスでは、STI代表取締役社長の平川良夫氏が登壇。
会見の冒頭で同氏は、世間を騒がせたスバルの「完成検査問題」の話にふれる一方で、レースファンや顧客からの信頼や期待を回復する意味でも「お客様と直接繫がる場(平川氏)」である東京オートサロンに出展を決めたことに言及。
また、今後は、1月6日にリニューアルオープンしたSTIギャラリー(東京都三鷹市)やサーキット等での定期的なイベント開催により、さらに直接ユーザーと関わる機会を増やす方針であることを明らかにした。
スーパーGTや全日本ラリー等のレース活動に加え、メーカー直系のチューナーズブランドとしてパーツやコンプリートカーの製造販売も手掛けるSTI。
同社は「モータースポーツ=スバル」というイメージの象徴であり、ファンだけでなく、スバルにとっても重要なブランドだといえる。
それだけに、今回提案されたコンセプトカーたちの動向が気になるスバルファンは、かなり多いのではなかろうか。