スバル(SUBARU)は1月2日、米国ボーイング社向けにボーイング787型機1,000号機の中央翼ワークパッケージ(*1)を出荷した。
ボーイング787型機は、世界で初めて主要構造に炭素繊維複合材を適用した旅客機。
中央翼の生産累計1,000機の出荷達成は、スバルがボーイング社向けに2007年1月10日に初号機を出荷してから12年11か月での記録となる。
スバルは、ボーイング787型機の開発初期段階から参画しており、中央翼の開発・製造および主脚格納部の統合パッケージを担当。中央翼は、航空機の左右の主翼と前後の胴体をつなぎ荷重を支え、なおかつ燃料タンクとして機能する、機体の要となる部位となる。
スバルは昨年12月18日、出荷に先立ち、中央翼の組み立てを行っているスバル航空宇宙カンパニー半田工場(愛知県半田市)で、ボーイング社とともに完成記念式典を実施。
スバル航空宇宙カンパニーでは、航空機の完成機生産に加え、中央翼・主翼の開発・製造も主要事業の一つとしており、半田工場では、ボーイング社の大型旅客機「ボーイング777」、同機の後継機となる次世代大型旅客機「ボーイング777X」、中型旅客機「ボーイング787」、および防衛省の「固定翼哨戒機(P-1)」、「輸送機(C-2)」の5機種の中央翼を生産している。
*1:中央翼と主脚格納部を組立結合した出荷形態。