スバル(SUBARU)は7月8日、AWD(All-Wheel Drive:全輪駆動)車の累計生産台数が、6月末を以て2,000万台(*1)に達したと発表した。記録は、1972年9月発売の国産初の乗用タイプ全輪駆動車「スバル レオーネ 4WD エステートバン」以来、49年目での達成になると云う。
現在、スバルの世界販売台数に占めるAWD車の比率は98%(*2)に上り、その全て(*2)が水平対向エンジンと組み合わせられた、同社独自のシンメトリカルAWD。シンメトリカルAWDには、縦置き水平対向エンジンを核に左右対称にレイアウトされたパワートレーンによる低重心かつ優れた重量バランスが、AWDの安定性・走破性を最大限に引き出すといった特徴があると云う。
スバルでは、このハードウェアの強みに加え、「人を中心としたクルマづくり」の考え方の下、クルマと乗員の一体感を高めるつくり込みを続け、高い次元での「安心と愉しさ」を追求してきたが、その思想を支える中核技術としてほぼ半世紀に亘り磨かれたAWD性能は、電動車においても進化。e-BOXER(*3)搭載車では、モーター駆動の応答性の高さを活かしたより緻密なAWD制御により、雪上や氷上といった滑りやすい路面での安心感や、ラフロードなど悪路での走破性を更に高めた。
また、2022年発売予定のSUVモデルのEV「ソルテラ」、2020年代中盤に発売予定のストロングハイブリッド車において、スバルは、モーター駆動とAWD制御を協調させる等、その性能を更に進化させていると云う。
スバルは、今後も独自の既存コア技術を進化させると共に、時代変化に応じた将来技術を養い、高めながら「スバルらしさ」を磨き続け、世界中のユーザーへ「安心と愉しさ」を提供していくとしている。
*1:シンメトリカルAWD以外のAWDを含む。
*2:2018~2020年(暦年)販売実績ベース。他社からのOEM供給車を除く。
*3:e-BOXER:水平対向エンジンと電動技術を組み合わせたSUBARU独自のパワーユニット。シンメトリカルAWDのレイアウトをベースに、コンパクトで高性能なモーターとリチウムイオンバッテリーを左右対称・一直線上に配置(中国仕様ユニット名称は「INTELLIGENT BOXER」)。
■(スバル)SUBARUらしさ:https://www.subaru.co.jp/difference/