STマイクロエレクトロニクス(以下、ST)は3月9日、車載用32bitマイクロコントローラ(マイコン)SPC56シリーズの長期供給プログラムを延長することを発表した。
同製品は、Power Architecture®を搭載。シングルコアおよびマルチコア・オプション、および256KB~4MBの不揮発性メモリにより、拡張性の高い性能を提供するという。また、各種外部インタフェースを備え、LINFlex、FlexCAN、FlexRay™などの主要な車載用通信プロトコルをサポートし、10bitおよび12bit分解能A/Dコンバータと複数のDSPIシリアル・ペリフェラル・インタフェースを搭載。世界各地域において数多くのパワートレイン、シャーシ、およびボディ・アプリケーションに採用されている。
SPC56シリーズの長期製品供給保証が延長されることで、採用顧客は既存の製品の耐用期間を延ばすことができるだけでなく、新製品開発に引き続き使用することができる。また、統合された設計と実績あるソフトウェアを新規アプリケーションに簡単に移植できるため、開発リソースとコストの削減が可能になるとしている。
STの車載用プロセッシング・RF製品事業部 ジェネラル・マネージャであるLuca Rodeschini氏は、次のようにコメントしている。「SPC56シリーズは、長年にわたり広く利用されている車載用マイコンであり、優れた性能、堅牢性、および信頼性から、現在もさまざまな開発プロジェクトに採用されています。新たに開発されるアプリケーションや、すでに市場投入済みのアプリケーションを耐用期間にわたって確実にサポートできるよう、SPC56に対するST独自の長期供給保証プログラムを20年間に延長しました。これにより、2014年にリリースされたSPC56シリーズは、少なくとも2034年までの供給継続が保証されます。」
STは、多種多様な電子機器に半導体を提供する世界的半導体メーカーとして、より先進的な新製品を継続的に開発し、最先端の技術を切り拓くと共に、長期製品供給保証を提供することで、顧客独自のニーズに対応するとしている。
– STマイクロエレクトロニクス
http://www.st.com