ステランティスは11月10日、ドイツのハンブルグで開催されたITSコングレスに合わせ、同社が参画していたL3Pilot自動運転プロジェクトでの成果を公表したことを発表した。
L3Pilot自動運転プロジェクトは、自動運転技術に関するヨーロッパの最先端研究プロジェクトで、実際の運転環境下におけるテクノロジーの有用性を検証する実証実験。実験では技術の有用性のみならず、運転特性やユーザー・アクセプタンス、そして自動運転の交通や安全に対する負荷などについても併せて検証している。
4年に及ぶプロジェクトではステランティスの先進技術開発(リサーチ&アドバンス・テクノロジー)チームに加え、34に上るパートナー企業や研究団体、そして行政機関とOEMメーカーが参画し実証実験を行ってきた。
■L3自動運転のテスト項目
・高速ショーファー:高速走行やレーンチェンジ
・渋滞ショーファー:渋滞の中での低速走行
・リモートパーキング:並列および縦列
・宅地内:自宅駐車場から繰り返し入出庫する際の導線記憶
今後は、プロジェクトに関わった全てのパートナーからのフィードバックをもとに、この技術のシステム要件や利用ガイドラインなどの策定を行っていく。また、利用者の視点から見た自動運転システムの有効性を分析するとともに、あらゆる交通状況下における技術の有用性を検証していく。