ヤマハ発動機は4月12日、ハイパーEVをはじめとした高出力帯のモビリティ向けに業界最高クラスの出力密度を実現する電動モーターユニットを開発し、4月から試作開発受託を開始すると発表した。
ヤマハ発動機では、2020年から四輪車をはじめとするモビリティ向け電動モーター(35~200kW)の試作開発を受託しているが、今回、新たにハイパーEVなど高出力帯モビリティへの搭載を想定した最大出力350kWクラス(動作電圧800V)の電動モーターユニットを開発。この電動モーターの試作開発受託を、4月から開始する。
<ハイパーEV向け電動モーターユニット試作品の概要>
– モーター方式:永久磁石埋込型同期モーター(IPMSM)
– 最大出力:350kW(※)
– 冷却方式:油冷
※開発中につき、数値は変更となる可能性がある。
※「最大出力」「冷却方式」は発注者ニーズに合わせて対応。
開発品は、ギア、インバーターを一体化したコンパクトな機電一体型の電動モーターユニットで、車両へ複数ユニット搭載する用途を想定。ヤマハ発動機は、試作開発受託にあたり、モーターサイクルをはじめ幅広い製品群に対応してきた鋳造・加工・組立を中心とした生産技術、試作設備等を活用し、顧客要望に沿った試作モーター開発を、短期間で実現するとしている。
なお、350kWクラスをはじめとする電動モーターの試作品は、5月26日~28日に開催される「人とくるまのテクノロジー展2021横浜」に出展される予定だ。
■(ヤマハ発動機)電動モーターサイト:https://www.yamaha-motor.co.jp/e-motor/