スタンレー電気は3月22日、同社及び同社の米国子会社に対して提起されていたカナダでの集団訴訟について、和解に合意したと発表した。和解金は、2百万米ドル(約2.2億円)。
スタンレー電気は、和解に係る費用を2021年3月期第4四半期決算で特別損失として計上する予定。なお、この件による業績予想への影響はないとしている。
1.訴訟提起から和解合意まで
自動車用ランプ等の直接及び間接の購入者等により構成される原告らは、スタンレー電気らが他の事業者と共同して、自動車用ランプ等について調整行為を行ったなどとして、オンタリオ州、ケベック州及びブリティッシュ・コロンビア州等で、同社らに対し損害賠償を請求する訴訟を提起していた。
これに対して、スタンレー電気らは今回、裁判の長期化が経営に与える影響や費用を総合的に勘案した結果、和解により早期に解決を図ることが最善の策であると判断し、和解することで合意した。今後は、訴訟原告らとの間で和解契約を締結したうえ、和解契約について、各州の裁判所による承認を得る必要があると云う。
2.和解の原則的合意の概要
(1)和解の相手方
本件訴訟の原告である自動車用ランプ等の直接及び間接の購入者(自動車ディーラー及び車両の最終購入者)等。
(2)和解金
2百万米ドル(約 2.2 億円)
■スタンレー電気:https://www.stanley.co.jp/